2026年予防イベントスタート!わんちゃんのワクチンの基礎知識おさらい【獣医師監修】

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明けましておめでとうございます!
昨年もたくさんのわんちゃんに当院サービスをご利用頂き、ありがとうございました。
本年もイベント開催決定/予約開始いたしましたので是非ご活用くださいませ!
本稿では、イベントに向けいまさら聞けないわんちゃんのワクチンの基礎知識をご案内します。

わんちゃんのワクチンとは?

ワクチンとはご存知の通り、ウィルスなどの毒性を弱めて体内に入れることでその病気にかかる免疫を作り、感染症の予防ないしは重症化の予防をするためのお薬です。
わんちゃんのワクチンは大きく分けて2種類あります。

狂犬病ワクチン

皆様ご存知狂犬病ワクチンです。
狂犬病予防法にて飼い主の義務として定められています。
わんちゃんを飼っている場合、原則として1年に1回4月から6月の間に接種しなければなりません。
尚、3月2日以降の接種は次の年度のものとして取り扱われます。

こちらの接種を怠った場合罰則も用意されており、毎年100件以上検挙されています。

混合ワクチン

こちらはその名の通り何種類かの病気のワクチンを同時に接種するものです。
〇種混合ワクチンと呼ばれているものが混合ワクチンです。

こちらは義務ではありませんが、接種しなければ利用できない施設がありますし、もし感染してしまった場合はやっかいな病気ばかりなので接種しておくべきワクチンになります。
また、混合ワクチンで予防できる病気はペット保険の対象外となるケースが多いことにも注意が必要です。

混合ワクチンはさらにコアワクチンとノンコアワクチンに分けられます。

コアワクチン

生活環境に関係なく全てのわんちゃんが接種すべきとされているワクチンです。

  • 犬パルボウイルス
  • 犬ジステンパーウイルス
  • 犬アデノウイルス1型
  • 犬アデノウイルス2型

上記の4つを対象にしています。
こちらについては毎年ではなく、3年に1回でも大丈夫ではというお話もありますが、その場合は定期的に抗体価検査をすることが推奨されます。
ワクチンで作った免疫は永続するものではなく、個体差もあるので確実に大丈夫とは言えないためです。
また、抗体価検査はワクチンよりも高価であることが多く、ワクチンがある程度安全性の確認されている薬であることから、当院では基本的に毎年接種を推奨しています。
前述したように混合ワクチンを接種していないと入れない施設でも毎年の接種を条件にしていることがほとんどです。

ノンコアワクチン

わんちゃんの生活環境に応じて接種すべきとされているワクチンです。

  • パラインフルエンザ感染症
  • 犬コロナウィルス
  • レプトスピラ症

国内では上記を主に対象としています。
混合ワクチンは5種、6種、7種、8種、10種がよく接種されます。
(9種もあります。当院では5種のみを取り扱っています。)
7種以降は対象となるレプトスピラ症の型が増える形になります。
ただ、レプトスピラ症には非常に多くの型があり、10種でも完全に防げるとは言い切れません。
最近、大阪府内や和歌山などで感染したわんちゃんの話を聞くことが多いですから、感染機会を減らす方向性で考えるのも一つかもしれません。

最初に申し上げたように生活環境に応じて接種すべきものですので、獣医師と相談しながら接種するワクチンを決めるのが好ましいです。

混合ワクチンの対象まとめ

5種 6種 7種 8種 10種
犬パルボウイルス
犬ジステンパーウイルス
犬アデノウイルス1型
犬アデノウイルス2型
パラインフルエンザ感染症
犬コロナウィルス
レプトスピラ1
レプトスピラ2
レプトスピラ3
レプトスピラ4

(注)
レプトスピラ1…イクテロヘモラジー型
レプトスピラ2…カニコーラ型
レプトスピラ3…グリッポチフォーサ型
レプトスピラ4…ポモナ型

ワクチンの副反応とは?

ワクチンは病気から身を守る大切な手段ではありますが、副反応が起きることもあります。
注射したところが腫れたり、発熱、食欲低下がみられることがあり、稀に顔が腫れたり下痢などになることもあります。
また、極々稀に呼吸困難やアナフィラキシーショックなどで命に関わることもあります。

こう書くと非常に恐ろしいのですが、狂犬病ワクチンや混合ワクチンの副反応率は高くなく、当院で接種した数千回のうち、命に関わるようなことは今のところ一件もありません。
当然、問診などでリスクを検討したうえで接種しますから、過度に怖がる必要はないといえます。

ワクチンを接種するスケジュール

当院でお受けするお問い合わせで比較的多いのが「狂犬病ワクチンと混合ワクチンを同時に打てないか」というものです。
こちらは前述の副反応のリスクを高めますし、当院では推奨しておりません。
概ね1か月程度の期間をあけて接種していただくことをお勧めしています。

そのスケジュールに合わせ、当院では4月、5月と2回参加いただけるようなスケジュール感で会場店舗様とご相談させていただいております。

その他の予防

ここでは多くは触れませんが、ワクチン以外にもノミダニ、フィラリア、おなかの虫などの予防を行うことが一般的です。
特にフィラリアは命に関わりますので殆ど必須といっていいでしょう。
ノミダニもSFTSという病気が関西でも出ているため、予防しておくことをお勧めします。
予防接種に併せて予防スタートするのがスケジュール的に好ましいので、当院ではセットで推奨しています。

最後に

狂犬病ワクチンのように義務化されていることもありますが、ワクチンの目的は「予防できる病気で苦しまないこと」です。
わんちゃんは自分で予防を行うことはできませんから、わんちゃんの健康を守れるのは飼い主様だけ。
昨今、ワクチンについては様々な意見があり、悪しざまに言われることもありますが、正しい知識をもって、専門家と相談しながら必要な予防を選択することが肝要です。

当院では予防についてのご相談も受け付けておりますので、LINEからお気軽にお問い合わせください。

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※LINEでの診察等は行っておりません。あくまで獣医学的見地に基づいた一般論としてご相談をお受けしております。

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