フィラリア予防はいつまで?10月・11月も必要?秋になったら予防をやめていいの?

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「フィラリア予防は何月まで必要ですか?」
「もう蚊を見かけなくなったので、薬はやめても大丈夫?」
「10月や11月にもフィラリア予防は必要?」

犬を飼っている飼い主様から、このような疑問をいただくことがあります。
フィラリア予防というと「蚊がいる夏の間だけ行うもの」というイメージを持っている方も少なくありません。
しかし、フィラリア予防は「蚊を見かけなくなったから終わり」と単純に判断できるものではありません。

むしろ、フィラリア予防薬を最後に投与する時期については注意が必要です。
この記事では、フィラリア予防をいつまで続ければよいのか、秋になっても予防が必要な理由、そして今後の予防をどう考えればよいのかについて解説します。

そもそもフィラリア症とは?

フィラリア症は、犬糸状虫という寄生虫によって引き起こされる病気です。
犬糸状虫の幼虫は、蚊が犬を吸血する際に犬の体内へ侵入します。
その後、体内で成長して最終的には心臓や肺動脈などに寄生し、さまざまな症状を引き起こすことがあります。
初期には目立った症状がなくても、感染が進むと、

・咳が出る
・運動を嫌がる
・疲れやすくなる
・呼吸が苦しそうになる
・お腹が膨らむ
・失神する

などの症状が見られることがあります。
重症化すると命に関わることもあるため、フィラリア症は「感染してから治療する」のではなく、感染を防ぐことが非常に重要な病気です。

フィラリア予防薬は「蚊を寄せ付けない薬」ではありません

ここは、フィラリア予防を考えるうえで非常に重要なポイントです。
フィラリア予防薬は、蚊に刺されないようにする薬ではありません。

蚊に刺されることによって犬の体内に入ったフィラリアの幼虫が、成長してしまう前の段階で駆除することを目的としています。

つまり、
「薬を飲んだから蚊に刺されない、感染しない」
というわけではありません。
また、
「蚊がいなくなったから、もう薬はいらない」
とも限りません。

フィラリア予防では、蚊に刺された可能性がある期間を考えたうえで、適切な時期まで予防を続けることが重要です。

「蚊がいなくなった=予防終了」ではない理由

フィラリア予防で特に注意したいのが、最後の投薬時期です。
フィラリア予防薬は、基本的にl蚊から感染したフィラリア幼虫が犬の体内で成長する前に駆除するために使用します。
その為、最終投与後に感染してしまうと、それまでの予防が意味を失ってしまいます。

そのため、蚊を見かけなくなった時点ですぐに予防を終了するのではなく、最後に蚊に刺された可能性がある時期を考慮する必要があります。

例えば、
「9月になって涼しくなったから」
「最近、蚊を見ていないから」
「散歩中に蚊に刺されていないから」
という理由だけで、自己判断で予防を終了してしまうのはおすすめできません。

フィラリア予防は何月まで必要?

「フィラリア予防は4月から12月まで」
「11月まで飲ませれば大丈夫」
というように、全国どこでも同じ月に終了すればよいわけではありません。

フィラリアを媒介する蚊の活動時期は、地域やその年の気温などによって変わります。
そのため、フィラリア予防をいつまで続けるべきかは、地域の気候や蚊の活動状況などを考慮して判断する必要があります。

特に近年は、気温の高い時期が長くなったり、秋になっても比較的暖かい日が続いたりすることがあります。
「昔はこの時期には蚊がいなかった」という経験だけで判断するのではなく、現在の環境に合わせて予防を考えることが大切です。

10月・11月でもフィラリア予防は基本的に必要です

「フィラリア予防は夏の病気」というイメージが強いかもしれません。
しかし、実際には秋になっても蚊が活動している可能性があります。

そのため、10月や11月になったからといって、一律にフィラリア予防を終了するのではなく、最後まで適切に予防することが重要です。
特に注意したいのが、
「今年は暑かったから、いつもより蚊の活動期間が長いかもしれない」
というケースです。

フィラリア予防では、「何月だから終了」というカレンダーだけを見るのではなく、その地域の気候や蚊の活動時期などを考えて予防期間を決めることが大切です。

「毎月の予防」を習慣にすると忘れにくい

フィラリア予防で起こりやすい問題の一つが、「薬を飲ませるのを忘れてしまった」というケースです。
毎月決まった日に投薬しているつもりでも、

・旅行に行っていた
・忙しくて忘れてしまった
・薬をもらうのを忘れた
・いつ飲ませたのかわからなくなった

など、さまざまな理由で投薬がずれてしまうことがあります。

だからこそ、フィラリア予防は「蚊が出てきたら始める」「蚊がいなくなったら終わる」という毎月の予防を一つの習慣として、カレンダーやスマホに投薬日を登録しておくことをおすすめします。

また、動物病院で次回分の予防について相談する際に、愛犬の生活環境や地域の状況を踏まえて、いつまで予防を続けるべきか確認しておくこともおすすめです。

「通年予防」という考え方

近年では、フィラリアだけでなく、ノミ・マダニなどの寄生虫予防についても、年間を通して予防するという考え方があります。
もちろん、すべての犬がまったく同じ方法で予防すればよいというわけではありません。

犬が生活している地域、散歩の頻度、ドッグランなどの利用、キャンプや旅行などの外出、生活環境などによって、必要な予防は変わります。

しかし、
「夏だけ予防すればいい」
という考え方から、
「一年を通して、愛犬に必要な予防を考える」
という考え方に変えていくことは、予防医療を考えるうえで大切です。

フィラリアについても、「何月まで」という数字だけを覚えるのではなく、毎年の予防を途切れさせないことを意識しましょう。

フィラリア予防を忘れてしまったら?

「先月の薬を飲ませるのを忘れた」
「何月まで飲ませたのかわからなくなった」
という場合には、自己判断でそのまま再開するのではなく、動物病院に相談することをおすすめします。

特に、予防期間が空いてしまった場合には、現在感染している可能性があるので感染の有無を確認したうえで、今後の予防方法を考える必要がある場合があります。
「1回忘れただけだから大丈夫」と考えず、気づいた時点で相談することが大切です。

秋は「今年の予防」を振り返るタイミング

春から夏にかけては、狂犬病予防注射や混合ワクチン、フィラリア予防、ノミ・マダニ予防など、さまざまな予防を意識する機会が増えます。
春から夏は何かと様々な予防で忙しく
「今年はちゃんと予防できていたかな?」
と振り返る機会が少なくなりがちです。
しかし、秋は今年の予防を振り返り、これからの予防について考えるにはよいタイミングです。
例えば、

・フィラリア予防はきちんと続けられているか
・ノミ・マダニ予防はどうしているか
・狂犬病予防注射は今年済ませたか
・混合ワクチンの接種時期はいつだったか

など、一度整理してみましょう。

予防は「病気になってから考えるもの」ではありません。
病気にならないために、今の健康状態と生活環境に合わせて考えること。
それが予防医療の基本です。

フィラリア予防は「いつまで」より「毎年続ける」ことを意識しましょう

フィラリア予防について、
「10月まで?」
「11月まで?」
「12月まで?」
と、終了する月だけを気にしてしまう方もいらっしゃるかもしれません。

もちろん、適切な予防期間を知ることは大切です。
しかし、それ以上に大切なのは、
毎年、予防を途切れさせないこと。
そして、
愛犬が暮らしている地域や生活環境に合わせて、適切な予防期間を考えること。
です。

「蚊を見なくなったから、もう大丈夫」と自己判断するのではなく、今年の気候や地域の状況も踏まえて、いつまで予防するべきなのかを動物病院で確認してみましょう。

また、フィラリアだけではなく、狂犬病、混合ワクチン、ノミ・マダニなど、愛犬に必要な予防を一度まとめて確認しておくのもおすすめです。

秋は、今年一年の予防を振り返り、これからの一年を考えるタイミング。
「最後にフィラリア予防薬を飲ませたのはいつだったかな?」
と思った方は、まず今年の予防状況を確認するところから始めてみてください。

現在当院では春の予防接種イベントについて、一部秋にも実施しております。
今年の予防がまだの方は、是非ご検討くださいませ。

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